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☆突撃インタビュー☆行政書士・小山尚文先生<第2回>

行政書士・小山尚文先生のインタビューの第2回目です。
ちょっと長くなりますがぜひお付き合いください。

先生のプロフィールと第1回目はこちらから。

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薬事法申請のプロとして

ゆんこ 「先生は、化粧品等の薬事申請がご専門ということですが
具体的なお仕事内容を教えてください」

小山先生 「たとえば、最近では韓国の化粧品が日本ですごく人気ありますよね。2kaime02.jpg
そういった化粧品を輸入して販売しようとしたとき、いろいろな許可が必要になります。
そのお手伝いをするのが私の仕事です。
もちろん、自力で許可をとることも可能ですが、かなり複雑なので
専門家でないとなかなか難しいというのが現状なんです。

まず、会社がなければ会社設立
次に、輸入元から化粧品の成分表とサンプルを取り寄せて分析し、
化粧品製造販売業と化粧品製造業の許可を取得します。
そして、独立行政法人に化粧品外国届、都庁や県庁に化粧品製造販売届をします。
そのあと、関東信越厚生局に化粧品届を行い、これで薬事法の手続きは完了です」

ゆんこ 「は~。色々な届けを出さなくてはいけないんですね」

小山先生 「このあと、ようやく通関手続きとなり、これを通過すると手元に商品が届くことになります。
会社設立から販売まで早くて4カ月~半年。
許可申請だけにかかるのはそのうち3,4カ月ですね」

ゆんこ 「聞いているだけで気が遠くなってきました(笑)」

小山先生 「お客さまの中には、『自分で手続きをやろうと1年間挑戦したけど、
無理だったのでお願いします』という方もいらっしゃいますね。
会社設立まではしないというお客さまには、
私のほうで化粧品輸入代行もおこなっています。そのための会社も作りました」

ゆんこ 「これが薬事申請で使用する資料の一部ですが、厚さが1センチもあります。
小山先生が作ると時間はどのくらいかかるんですか」2kaime03.jpg

小山先生 「1週間くらいです」

ゆんこ 「素人がやると1年かかるのが、わずか1週間!早いですね。毎月どのくらいのペースでお仕事をされているんですか」

小山先生 「月に5社~10社程度で、年間だと100社ほどですね」


緊張で眠れないとこも

ゆんこ 「やりがいを感じるのはどんなときですか」

小山先生 「担当した商品がソニプラなど店頭で売られているのを見ると感動しますね。実は今大ヒットしているBBクリームも担当したんですよ」

ゆんこ 「そうなんですか!私も愛用しています(笑)。では、どんな時が一番大変だと感じますか」

小山先生 「大変なのはいつもです(笑)。
商品がお店のオープンの日までに届くかどうか気になって眠れないこともよくあります。
でも周囲の先生もそうおっしゃっているので、そういうものかもしれません」

ゆんこ 「現在、他の行政書士の先生方と
共同で事務所を構えていらっしゃいますが、どうしてですか」

小山先生 「それまで仕事は家でしていたので、
何もなければずっと籠っていました。誰とも喋らないことがすごく辛かった。
それで『これではいけない』と、交流会で知り合った先生と事務所をかりたのが
現在の共同事務所の始まりです。
今は行政書士の先生方やスタッフさんたちとワイワイ楽しくやっています。
すぐ飲みにも行ける(笑)。毎日が楽しいです」

行政書士として成功するには

ゆんこ 「行政書士には、どんな人が向いていると思いますか?」

小山先生 「自分で考えることができて、なおかつそれを実行できる人ですね。
時間がかかる、お金がかかる、忙しいなどと言い訳をしないで、
即実行できる行動力が必要だと思います。
そして失敗しても負けない心をもっている人。最初はほとんどの人が失敗していますから。
あとはコミュニケーション能力のある人。
お客さまにはもちろん、申請するときは役所とも仲良くつきあわなければなりません。

実は、申請は役所の担当の方で決まるといっても過言ではありません。
このペンの色が気に食わないから別の色にしてほしい、
字が小さすぎるから大きくしてほしいなどと要望する方もいます。
そういう要望にどう柔軟に対応していけるかが重要です。
また、薬事法はかなりのグレーな部分がありますので、
東京では申請が通ったことが、ほかの都市では通らないこともあります。
一筋縄ではなかなかいかないので、そのあたりも楽しめる人がいいですね」

ゆんこ 「なるほど。やはりコミュニケーション力が重要なんですね。
お忙しいとは思いますが、お休みなどはどう過ごされていますか」

2kaime05.jpg
小山先生 「実はいますごく仕事を抱えていて、土日の休みもないんですよ。
時間があるときは、料理が好きなので築地市場に買い出しにいっていますね。
あとは仕事の合間にサウナにいって、頭を切り替えたりしています。
あ、飲みに行くことも多いですね」




ゆんこ 「築地に買い出しなんてカッコイイですね。
今日はお忙しいところ本当にありがとうございました」

小山先生 「こちらこそありがとうございました」


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★突撃インタビュー★行政書士・小山尚文先生 <第1回>

行政書士を目指していながら
実は行政書士の仕事が一体どんなものか、全くわかっていないワタシ。

資料によればその業務範囲は1000にも及ぶようですが、
多すぎてちっともピンときません。
一体どんなお仕事があるのか、だれか教えて~

ということで、銀座で事務所を構え
現役の行政書士でいらっしゃる小山尚文先生
お仕事の内容&行政書士ライフについて突撃インタビューしてまいりました。
全2回でお送りします。

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【小山尚文先生 プロフィール】
行政書士小山尚文事務所 所長
大学在学中、平成14年に行政書士試験に合格。翌H15年に開業。
H17年より銀座に共同事務所を置く。
専門分野は「化粧品等の薬事法関連申請手続き」業務。
現在27歳。




行政書士を目指したきっかけ

ゆんこ 「どうぞよろしくお願いします」

小山先生 「こちらこそよろしくお願いします」

ゆんこ 「まずは行政書士を目指したきっかけを教えてください」

小山先生 「大学2年生のとき、バイト先の友人が法律の勉強をしていて、
その影響でマンガの『カバチタレ!』(講談社漫画文庫)を読んだんです。
それで行政書士になりたいと思うようになり、勉強を始めました」

ゆんこ 「一度で合格されたんですか?」

小山先生 「1回目は落ちて、2回目の大学3年生のときに合格することができました」

ゆんこ 「で、早くも学生のときに開業されたんですよね?」

小山先生 「はい。4年生になった7月に開業しました。
当時は就職氷河期といわれていたこともあり、
就職活動は一切しなかったんですよ」

ゆんこ 「学生で行政書士というのは珍しかったんじゃないですか?」

小山先生 「そうなんです。
行政書士会主催の講座や研修会などに参加しても、
20代はほとんどいません。50代くらいの方が多かったですね。
でもその分、目立つことができて、いろいろな人に声をかけてもらいました」

最初の仕事はクーリングオフ手続き

ゆんこ「行政書士として最初のお仕事は何だったんですか?」

小山先生 「クーリングオフの手続きです。
学生も20歳になると契約が結べるようになるので、いろいろな怪しい勧誘に誘われます。
私自身、友人からマルチ商法の勧誘を受けたときに
ひょっとしたらこれは仕事になるんじゃないかと思ったんです。
契約してしまったけど解約したい、でもやり方がわからない。
そんな人にむけて携帯サイトを立ち上げました」

ゆんこ 「携帯サイトというのが大学生らしい素晴らしいアイデアですよね。
反応はどうでしたか?」

小山先生 「かなり良かったですね。全国から問い合わせがありました。
当時は事務所もなかったので、必要であれば喫茶店などを利用するほか、
ほとんど電話だけで対応していました。
全部で200人くらいの方の手続きをしたでしょうか」

ゆんこ 「すごい!でも、途中でやめられたんですよね?」

小山先生 「はい。次第に同業者のライバルが増えまして、
料金も当初の半分以下に下げざるを得なくなったんです。
単純にクーリングオフの手続きだけならそれほど大変ではないんですが、
中途解約の手続きなどの依頼はすごく時間も気力も使います。
その労力に合わなくなってきたというか(笑)。

行政書士は交渉はしてはいけないので、
相手が弁護士を立てて裁判になったら、こちらも弁護士に引き継がなくてはなりません。
でも、弁護士も僕が途中までやっていた案件をそう簡単にはひきとってくれないんです。
そんなことが続いて、民事の大変さを痛感しました。
それで、長く続けるために法人を相手にする業務がしたいと思うようになったんです」

薬事法の改正でチャンスをつかんだ

ゆんこ 「それで、現在メイン業務とされている
化粧品などの薬事法関連申請手続きの業務を始められたわけですが
直接のきっかけは何だったんですか?」

小山先生 「平成17年に薬事法の大幅な改正がありまして、
これはチャンスだ!と思ったんです。
法律の大きな改正というのは、その時にみんなが同じスタートラインに立つわけですから、
大きなチャンスなんですよ」

ゆんこ 「なるほど。薬事法には詳しかったんですか?」

小山先生 「全然です(笑)。イチから勉強しました。
行政書士会が開く講座に参加したり、役所に行って聞いたり、
厚生労働省のHPで通達などをチェックしていました。
書籍なども出てなかったのでなかなか大変でしたよ。

で、ある程度理解したところで、ホームページを制作したんです。
すると、最初のお客様がきてくれて」

ゆんこ 「手続きはうまくいきましたか」

小山先生 「大きな声ではいえないですが、
すべてが初めてのことばかりだったわけです。
ドキドキしつつ、ときには冷汗をかきながら
なんとか無事許可をもらうことができたときはうれしかったですね!」

第2回へ続く>

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