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『裸でも生きる』

『裸でも生きる』

hadaka


ドキリとするタイトルですよね。
ずいぶん前から書店で見かけていて、気になっていました。
何の話なんだろうって。
ひょっとしてフウゾク?とか思っていました。スミマセン。

よくよく
サブタイトルを見ると「25歳 女性起業家の号泣戦記」とあります。

著者の山口絵里子さんは
入谷の本店のほか、小田急新宿店などにお店がある
マザーハウスというバッグ会社の代表兼デザイナーさんです。

20代前半にしてバングラデシュにわたった彼女は
バングラデシュの自立を支援したいと
ジュート(麻)を使ったバッグを現地で製造し日本で売りはじめます。

この本は彼女の小さいころの体験から、高校、大学を経て
会社が軌道にのるまでを綴ったもの。
途上国でイチから工場を探し、デザインを決め、
大量生産させるまでの道のりは本当に大変そうで、
読みながら「よくあきらめないなあ」と思いました。
彼女の負けん気の強さには正直驚くばかりです。

でも
号泣戦記というだけあって
本当に彼女はよく泣いているんです。
でもそのたびにぶつかって強くなっていく。
そのタフさとぶつかっていく勇気、
そしてぶれることのない気持ちは
読んでいてうらやましくもあり、感動を覚えます。

フェアトレードという枠ではなく
日本で通用する商品として外国の商品を販売したいと
思っている方はもちろん、
自分の生き方に迷いを感じている人にもお勧めの本です。
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